佇 む



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佇  む
まず、シンプルな画面構成から感じられるのは、「純化された美」というイメージである。あらゆるものが削ぎ落とされ、その主張だけが高密度に凝縮されて迫ってくる・・・・・そんな力強さを備えた作品である。
梅沢氏は、単純化という行為の中に「美」の存在理由を希求しているのであろう。過去の作品とこの「佇む」を比べてみると、その思いは歳月を経るとともに一層強くなっているかに見える。
人物自体に込められた強さはそのままに、空間の広がり・構成に円熟の度を加えて、見る者に強靭さを放射し、安定した精神状態を提供する。
 作家の希求する「美」のありかたが、線描による構成美となるのか、あるいは様式を取り入れた装飾美となるのか、様々な可能性をも感じさせる作品といえよう。
評論家  石川 秋成

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